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『ストレスコーピングのすゝめ』

コラム著者:高木 誠美
臨床心理士、公認心理師

新型コロナとストレス

ストレスコーピングのすゝめ

新型コロナ禍、日常生活が一変した方も多いと思います。テレワーク(休校・休園)になったり出勤(登校・登園)になったりと、生活のペースを保ちづらく、気分転換も難しいことが増えました。

疲労感が強い、不眠に過眠、食欲の増減、もちろん、コロナにかかるんじゃないかといつもなんだか不安など、いろいろな症状が出やすい時期でもあります。

こうした症状は自然な体の反応でもあります*。現状に適応できない自分を責めたりしなくていいのです。日常的に、ストレスをため込みすぎる前に、早め早めの対処を心がけることをおすすめします。

では、どんな対処方法があるのか…。
*症状が1ヶ月以上続く場合は医療的介入が必要になることもあります

ストレスコーピングリストってなに?

「ストレスコーピング」とは「ストレス対処法」のことです。生きている限りストレスを感じることは不可避ですが、この「ストレスコーピング」がたくさんあると、日々のストレスに対処しやすくなります。

ポイントは“できるだけ簡単”な方法をリスト化しておくこと。例えば旅行に行くより、近所のカフェに行くほうが、お金・時間の面で簡単にできます。リストを持ち歩き、ちょっとした空き時間にその時できるコーピングを組み合わせながらやってみましょう。

最低でも30個、目指すは50個です!誰かとシェアすると、意外な「ストレスコーピング」を増やすことができたりして楽しいですよ。

「ストレスコーピング」リストの一例
1 Youtubeを見てストレッチ 8 昼寝
2 お菓子を食べる 9

好きな映画やドラマを見る

3 香りのいい紅茶を飲む 10 ヘッドホンをして音楽を聴く
4 シャワーを浴びる 11 友達と電話をする
5 散歩する 12 花を飾る
6 雲や空を眺める 13 本を読む
7 入浴剤をそろえてその日の気分で選ぶ 14 ネットサーフィン

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