喫煙は癌、心肺疾患、妊娠合併症など様々なリスクと関係あり、禁煙者は非喫煙者と比べ死亡率が約2倍といわれています。また喫煙は本人のみならず周囲の方にも影響をおよぼします。
禁煙することは、あらゆる年齢の方に禁煙の恩恵があり、もう年だから無駄とあきらめる必要はありません。禁煙によって肺癌をはじめ、口腔がんや食道がん、膀胱がん、様々な場所の癌のリスクがさがることがしられており、また、禁煙後1年で心血管イベントのリスクが約50%低下し、2~3年後には非喫煙者と同等のリスクレベルに達するという観察研究もあります。
その他、脳卒中リスクの低下、慢性咳嗽、呼吸機能の改善など様々な効果があります。
しかし、煙草には依存性があり、頭でわかっていても、どんなに意志が強くても煙草をやめることが困難なことも多いです。当院ではパッチや内服薬などの禁煙補助薬と行動変容のアプローチを用いて、個々にあった禁煙治療をおこなっていきます。いつでもご相談ください。
※一定の要件を満たすことで、健康保険が適用できます。ご興味がある方はお問い合わせください。
喫煙がやめられないのは「ニコチン依存症」という病気のためであり、脳には、ニコチンが結合すると快感が生じる受容体があります。タバコを吸いニコチンがニコチン受容体と結合すると、快感を生じさせる物質が放出されます。
この繰り返しによりニコチン依存症となり、個人の意思の力などでは喫煙を中止することができなくなります。風邪やうつ病などと同じで、ニコチン依存症は医師と一緒に治療を開始することが重要なのです。
以前は、ニコチンパッチやニコチンガムといったニコチンを含んだ薬剤を用いタバコの代わりにニコチンを体内に補充することで、依存症からくる禁断症状を軽減する方法が主にとられてきました。食欲抑制効果などのメリットもありましたが、ニコチンを含むことは最大のデメリットとでした。
給田ファミリークリニックでは、ニコチンを含まない内服薬を用い喫煙による満足感を抑制し禁煙成功へ導く治療も選択できます。患者さまのパートナーとしてその人に一番合う禁煙治療を提案します。
今現在、チャンピックスは販売停止のため内服薬の処方ができません。
当院ではニコチンパッチ(貼るタイプ)を処方しております。