家庭医が教える病気の話

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『夫婦関係にトラブルはつきもの?』

コラム著者:羽田野 貴裕

夫婦は0親等

夫婦

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、宴会などは制限され、他人との交流は激減しました。
一方で、ステイホームは増加し家族と過ごす時間が増え、夫婦関係を見直す機会も増えたように思います。
夫婦は、元は他人ですが、戸籍上は0親等、一心同体です。そんな、特殊な人間関係である夫婦関係には、トラブルはつきもの?

結婚は健康に良い

既婚者は未婚者と比べて死亡率が低く、より健康であるという研究があります。未婚者の中では一度も婚姻歴のない人の方が、未亡人や離婚者と比べてより健康で長生きするとのこと。
この理由については、既婚者の方がより健康な生活スタイルを持つ傾向があり、ストレスが少なく、社会的サポートをより多く受けているため、体に良い影響を与えているようです。結婚しているカップルでは「葛藤が自律神経の持続的覚醒につながる」とされ、離婚した男女では免疫機能が弱いことが証明されています。

夫婦関係に起こる問題

とはいえ、夫婦関係には悩みが尽きません。なぜなら、お互いが歳をとって成長・発達し、それぞれが別々の人生の課題に直面していくたびに、夫婦関係も成長・発達させていく必要があるからです。
夫婦関係に問題が生じやすいタイミングにはいくつかあり、

  • ①お互いの成長・発達の足並みが揃っていないとき(例:片方が親離れできていない)
  • ②夫婦の距離が離れやすい年代にあるとき(例:子供の思春期やお互いの中年期)
  • ③夫婦が共通の課題に直面したとき(例:小さな子供がいて寝不足)
  • ④順序を追って成長・発達しなかったとき(例:結婚する前に妊娠)

とされ、それらにより健康を害してしまうこともあります。

困ったときは家庭医に相談

以上のような困りごとの相談に乗るカップルカウンセリングも、家庭医の仕事の一つです。自分たちだけで解決できない問題にお悩みの際には、ぜひ当院にご相談ください。

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